ブラウザに表示されるまでの流れ
Webサイトが表示される流れはおおむね4つの手順になります。
1 URLに含まれるドメインからDNSサーバーにWebサーバーのIPアドレスを問い合わせる
2 アクセス先のIPアドレスの送信
3 Webサーバーにアクセスしてページデータを要求
4 Webページの転送と表示
詳しく解説。
1 DNSサーバーにIPアドレスを問い合わせる
インターネットではIPアドレスをもとに通信を行ういますが、通常Webページを閲覧するにはブラウザにURLを入力し、 Webサイトを管轄するWebサーバーにアクセスします。まずこのURLに含まれるドメインをIPアドレスに変換して、アクセス先を特定する作業が必要になります。この作業は「名前解決」とも呼ばれます。
URLを構成する主な要素は、「ドメイン」と、ファイルページを指定する「パス」です。Webサイトを表示するには、URLのドメイン部分を抜き出してDNSサーバーに照会し、通信相手となるWebサーバーのIPアドレスを特定します。
2 アクセス先のIPアドレスの送信
DNSサーバーはインターネット上にいくつも存在します。クライアント端末はまず、自分のネットワークに近いDNSサーバーに照会を行い、IPアドレスを受け取る窓口とします。DNSサーバーはドメインの階層別に管轄されており、ユーザーが指定したURLに含まれるドメインとIPアドレスの対応情報を持つDNSサーバーを参照するように窓口のDNSサーバーに応答します。
ドメインに対応するIPアドレス情報を持つDNSサーバーと通信ができれば、窓口のDNSサーバー経由でIPアドレスをユーザーに返答します。
3 Webサーバーにアクセスしてページデータを要求
クライアント端末はDNSサーバーから得たIPアドレスを用いて、Webサーバーと通信し、Webサイトのページファイルを送信するよう要求します、Webブラウザが通信を行うためのプロトコルや「HTML」方式でデータを送信してもらいます。
4 Webページの転送と表示
ページファイルの送信要求を受けたWebサーバーは、クライアント端末にHTMLファイルを送信します。送信されたHTMLファイルはWebブラウザに表示され、ユーザーはURLで指定したサイトページを閲覧できます。
Webページのデータ送信は1回のやり取りで完了することなく、何回にも分けてデータを送受信するのが普通です。