キャッシュが動作してるときのサイト表示
Webサイトの表示は、常に同じ手順を踏むわけではありません。過去に一度表示したWebサイトを再び表示する際には「キャッシュ」と呼ばれる仕組みが採用されます。
・キャッシュとは、一度閲覧したWebページや、ページに載せられていた画像などのデータを一時 的にハードディスクへ保存することです。保存したデータを再利用、つまり、同じWebサイトを再び表示させるときには、あらためてサーバーと通信しなくても、端末のハードディスクに保存されたデータから呼び出して表示させることで、Webページの高速表示が可能になります。Webサイト表示に関しては、「DNSキャッシュ」や「Webキャッシュ」があります。これらはDNSサーバーの問い合わせ結果やWebサーバーから取得した情報になり、クライアント端末のOSやWebブラウザに保存されます。
キャッシュ利用時にサイトが表示される流れ
キャッシュ利用時にWebサイトが表示される流れは2つのパターンに分かれます。
1 同じサイトの別ページに遷移する場合(DNSキャッシュを利用)
2 一度訪れたサイトページを再表示させる場合(DNSキャッシュをWebキャッシュの両方を利用)
・DNSキャッシュを利用する場合
1 Webサーバーにアクセスしてページデータを要求
2 Webページの転送を表示
「URLに含まれるドメインからDNSサーバーにWebサーバーのIPアドレスを問い合わせる」と「アクセス先のIPアドレスの送信」は省略されます。
・DNSキャッシュをWebキャッシュの両方を利用する場合
訪問済みのWebサイトを再表示させる場合、クライアント端末が持つDNSキャッシュとWebキャッシュを利用します。DNSサーバーから得たIPアドレス情報と、Webサーバーから送信済みのページファイルを再利用できるため、サーバーとの通信は省略されます。